つめたいフリの裏側は [赤]

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放課後に開かれた、体育祭委員の反省会。








委員のいろんな先輩に心配された。



とくに桐山先輩は、委員長なのにわざわざ、











「大丈夫やったぁ？」


「無理させすぎて、ってか委員長なのに気づかなくてごめんなぁ」












ってわたしの席まで言いに来てくれた。



八の字眉毛がなんだか...ほんとうに心配してるんだなぁ、



って伝わってきて、



この先輩が委員長の体育祭委員やってよかったなぁ、なんて。














「せや、しげと付き合うとるん？」


「お姫様抱っこで運ばれてたやん！？」










...やっぱり前言撤回。














反省会の最後には、合宿という名の打ち上げのお知らせ。











「8月の24から26まで！！」


「二泊三日で静岡や、まぁ集合は学校やけど」


「宿題終わらしてこいよ！」


「っていって照史毎回終わってへんやん」


「それは置いといて」












中間先輩からの突っ込みを華麗にスルーする桐山先輩。



てか打ち上げというかもはや旅行に近いよねこれ。



二泊三日って長くないですか。













しかも、配られたスケジュールを見ると、


「海」


「スイカ割り」


「バーベキュー」


「花火」














...遊びだ、これは完全に遊びで行く旅行だ...。



後ろの列で小瀧が嬉しそうに騒いでる。











「海や！水着や！」








うるさい、としげおかが頭を叩いたらしい音。



...そうか。しげおかと行けるんだ。















あの体育祭の日から優しくなったわけじゃなくて、



今まで通り私にだけ冷たい。



でもそれが今までほど苦じゃない。



少しでも近づけたらいいななんて、



ちょっとポジティブになってたりもする。











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