――150―― ページ19
時計を見ると７時２０分を過ぎていた。
遅れているわけではないがあえて言った。
A「ほら、おねぼうさん。もう８時過ぎてるよ」
瞬木「えっ！！？」
隼人はびっくりして目を見開いた。
そして抱きしめていた私の体を離して起きようとした。
瞬木「ちょっとよけてくんない！？」
A「隼人が無理矢理上に乗せてきたんでしょー！？」
自分を抱きしめてきていた腕から解放され私が体をどけると隼人は素早く飛び起き時計を見る。
瞬木「？？ この時計だとまだ７時半にもなってないけど…もしかして止まってる？」
A「あっれ〜？ おかしいな〜。さっき見た時は８時過ぎてると思ったんだけどな〜」
瞬木「あぁ…そういう事…」
私が隼人を起こす為わざと本当の時間より切羽詰まった時間を言った事を察したのか隼人は納得し落ち着いた。
A「眠たいのに起きないといけない時無理やり目を覚ますには危機を感じてびっくりしたり緊張するのが１番効果あるからね〜」
A「授業中眠くても先生に当てられたり自分から質問したりして皆に注目されたら目覚めるのもその原理」
瞬木「へ〜。役に立ちそうだから覚えとこ。じゃあ洗面台借りるね」
A「はーい」
これで機嫌悪くなられたらどうしようかと思ったけれどそんな事にはならずに済んだようだ。
隼人は洗面台に向かい私も布団を直してから台所へ戻る。
隼人が起きる時に言った言葉と焦り顔を思い出しては微笑ましい気持ちになる。
A(『ちょっとよけてくんない！？』だって。ふふっ)
慌てたらそんな言い方になるんだと、普段見れない隼人の一面が見れて何だか嬉しい。
焦ったり慌てている時こそ本音が出やすいものだが、
逆に言うと慌てていてもそこまでキツい言い方やどけ方をしてこないんだなと、
そこも含めて嬉しかった。
A(まぁそもそも私の事邪険に思ってたら自分から抱きしめたりしてこないか)
ラッキーアイテム
青いシャツ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 野生のスタッフさん» はい！無理せず頑張って下さい！ (2017年5月7日 23時) (
レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» そうでしたか！ありがとうございます！ 最新パートの続きもまだ途中ですが投稿に向けてせっせと作っているのでどうぞゆっくりご覧になってくださいませ！ (2017年5月7日 23時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 野生のスタッフさん» 実を言うと途中まで見てましたﾃﾍﾍﾟﾛという奴です←紛らわしくてすみません^^; (2017年5月7日 23時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» はっやいですね！？パート1から6まで全部読めたんです！？ (2017年5月7日 23時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 拝見させていただきました！瞬木くんかっこいいですね…！元々好きだったのに更に好きになっちゃいましたよ←次回楽しみにしてます！ (2017年5月7日 23時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野生のスタッフ
| 作成日時：2016年6月23日 3時
