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ピーターパンに会ってから、4年。

僕の"本当の年齢"が10歳の頃だ。



母「いつまでも子供みたいなことしてないで、ちゃんとしなさい!!」

父「どうして、いつまでも子供なんだ!ちゃんと、10歳らしくしなさい!!」



怒鳴られる日々が続いた。

僕はいつまでも、子供のような発想しかできなくなっていた。

10歳なのに、6歳の頃と脳が全く持って変わってない。


学校も僕にとっては苦痛でしかなかった。

先生に叱られ、友達だと思っていた人にはいじめられ、苦しかった。



異常を感じたのはこの頃だった。




ピーターパンに会ってから7年。

僕の"本当の年齢"が13歳の頃だ。

もう嫌になった。

普通の家庭だと思っていた家が、普通じゃなかったことに気づいた。

虐待。

普通の家じゃなかった。

でも、それ以上に苦しかったのは、

この精神だ。

6歳から全く。何も変わっていないこの精神。

ネットで調べた。

出てきた結果に、僕は絶望した。




「ピーターパン症候群」





精神と年齢が比例しない"奇病"。

精神は成長できないため、一生「大人になれない子供。」になる。

もう、これしか考えられなかった。

ピーターパン。

彼には6歳の時に会った。


「ようこそ、ネバーランドへ。」


その言葉の意味を理解して、僕は家を飛び出した。

▼→←僕は普通になれなかった。



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作者名:狐坂稲荷 | 作者ホームページ:無いです  
作成日時:2020年11月22日 11時

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