仁義なき放課後デート！？�� ページ32
映画館を後にした俺たちは有名なパンケーキ屋に行くために街中を歩いていた。
甘いものはそこまで好きじゃねェが、Aの喜んだ顔が見てェしな。
騒がしい街中。職業病と言うべきか数台のバイクの音が聞こえそちらに目線を向けた。
[・・・さて窪谷須がここをどうやって切り抜けるのか]
バイクに跨る4人の男。
見たことある顔ぶれだった。
ふつふつと血管が浮き出るほどに。
「窪谷須・・・くん？」
Aの声に我に返った俺は、握りしめていた進入禁止の標識から手を放した。危うく引っこ抜いて道交法違反容疑で捕まる所だったわ。
バイクの奴らがこっちに向かってくるのが見えた。
心配そうに俺を見上げるAの腕を咄嗟に掴んでいた。
「きゃっ」
(あっぶねー、なんでこんなとこまであいつら来てんだよ！？)
あいつら・・・
それは俺が族の総長してた時お互いに目の敵にしていた敵チームの奴らのこと。
何度もやり合って仲間が傷付けられる度に復讐でブッ潰しに行ってを繰り返していた。
そんな奴らが、何でここまで来てんだよ・・・
(今日は喧嘩しねぇんだ。Aいるし。
せっかくAと遊びにきてんだ。
邪魔されてたまるかっつーの)
道路から見えねぇように路地にAを連れ込んだ。
震えるAを後ろから抱き締める。
バレねーように息を潜め、Aが声を出してしまわねーように手で口を抑えた。この間わずか2秒。
あいつらが目の前の道路を通り過ぎるのを確認して、俺の手をぺしぺしと叩くAを解放した。
「もー、どうしたの急に！？」
「わりぃ・・・咄嗟に体が動いちまった」
急に酸素を吸い込んだからかAは顔を真っ赤にしてはぁはぁと深呼吸をしていた。
細い路地裏。Aとの距離がいつもより近い。
(ついさっきまで俺の腕の中にいたんだよな)
さっきは必死だったから気づかなかったが今思うと大胆なことしてんな俺・・・
急に恥ずかしくなってきて、Aから顔を背けた。
「今日は喧嘩したくねーからよ、あいつらにバレねーようにしたかったんだわ」
「総長さんも大変だね」
「Aがいなかったら自分からシメに行くところだけどな、今日はお前がいるから」
「ありがとう、そうだね、私がいたら全力で止めるもんね」
そういう意味合いで言ったわけではないが、まぁ今はそういうことにしておくか。
今日の俺・・・人殴ってないよな？
だいぶパンピーに近づけてンじゃねーか？
[パンピーは標識引っこ抜こうとしないぞ]
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あひー - (`・∀・´)ﾌｧｲﾄ! (2021年3月26日 13時) (
レス) id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - 、さん» ありがとうございます！ただいま作成中ですのでもう少々お待ち下さい！ (2018年3月9日 7時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
、 - この作品好きです！更新頑張ってください！亜蓮様様 (2018年3月8日 15時) (レス) id: 38612e749b (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！不器用だけど一途な窪谷須くんを表現したかったので、そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです(*^^*)私更新遅いのですごく申し訳ないんですが、更新頑張ろうと思えました！ありがとうございます(*^ω^*) (2018年2月28日 23時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この小説、とても大好きです。窪谷須くんの不器用な感じとかすごく上手に表現してくれていて、更新が本当に楽しみです(*¨*) (2018年2月28日 22時) (レス) id: e5599beee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayukun | 作成日時：2018年1月10日 22時
