夏だ！祭だ！恋せよ乙女！�� ページ24
「この前は酷いこと言って悪かったな、別にお前のこと嫌いであんなこと言ったわけじゃねェんだ」
知ってる。窪谷須くんこう見えて優しいから。優しいってわかってたから。
あの時の言葉もきっと私のことを思って言ってくれたものだから。
薄暗いおばけ屋敷の中怖くて震えている私が安心するまで頭を撫でてくれた。
「まぁ何かあったら俺が守ればいいだけだしな」
「守る？」
「や、なんでもねぇ・・・よっしゃ！出口まで俺が前歩いてやっからちょっと急ぐぞ！早く行かねーと斉木たちに追いつかちまうからな！」
[そうだ、早く行け窪谷須。お前たちが2人っきりになれるよう、照橋さんを入り口で待たしている僕のことも考えろ]
「こっからもっと暗くなるみてェだから、俺のこと、見失うんじゃねーぞ？」
「うん、窪谷須くんについてくよ」
手を繋ぐなんてそんなこと私には出来なくて、でもこの距離が離れてしまうのが怖くて、私は少し前を歩く窪谷須くんのシャツの裾をギュッと掴んだ。
「おひゅかれしゃまー！」
おばけ屋敷の前には焼きそばやたこ焼きやらを大量に頬張っている千里がいた。
同じくイカの姿焼きを咥えている燃堂くんの姿も。こんなにもイカ焼きが似合う人が他にいるだろうか、いやいない。
「斉木くんと心美ちゃんが出てくるまでちょっとご飯買ってくるね」
「おー、サンキューな、俺らは飲み物買ってくるわ」
「わたしほいふ！！」
「千里、ちゃんと口の中の物食べてからね？」
「ほーーひ！」
花火の時間までもう少し、私は千里と知予を連れて屋台へと足を伸ばした。
千里が食べている玉子せんべいが美味しそうなので私も後で買おう。
ドンッ
「ひゃっ」
「千里！大丈夫？」
食べ物に夢中になっていた千里が男の人とぶつかった。持っていた玉子せんべいとたこ焼きは地面に転がりソースが辺りに飛び散っていた。
「おいおい服にソースがついちまったじゃねーか！！どーしてくれんだ？」
「千里下がってて。すみません、これをクリーニング代に使って下さい」
「あぁ！？こんなんで足りるか！あと諭吉3枚寄こさんかい！」
「お兄さんが着ている物なら足りると思いますが」
「あぁ！？いいからお前こっちこい！」
「Aちゃん！」
[やれやれちょっと目を離した隙にAさんは厄介ごとを引きつける。まぁ今回は目良さんのせいか]
「ここなら人目もねーだろ、おいネーちゃんこの落とし前は」
なにこの少女漫画あるある展開。
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あひー - (`・∀・´)ﾌｧｲﾄ! (2021年3月26日 13時) (
レス) id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - 、さん» ありがとうございます！ただいま作成中ですのでもう少々お待ち下さい！ (2018年3月9日 7時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
、 - この作品好きです！更新頑張ってください！亜蓮様様 (2018年3月8日 15時) (レス) id: 38612e749b (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！不器用だけど一途な窪谷須くんを表現したかったので、そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです(*^^*)私更新遅いのですごく申し訳ないんですが、更新頑張ろうと思えました！ありがとうございます(*^ω^*) (2018年2月28日 23時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この小説、とても大好きです。窪谷須くんの不器用な感じとかすごく上手に表現してくれていて、更新が本当に楽しみです(*¨*) (2018年2月28日 22時) (レス) id: e5599beee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayukun | 作成日時：2018年1月10日 22時
