転校生の意外な一面！？�� ページ3
「助けてくれてありがとう、えと窪谷須くんだっけ？」
「お、おう・・・」
「窪谷須くん、喧嘩強いんだね」
「い、いやこれは・・・！」
「大丈夫。誰にも言わないよ！」
私が笑顔で言うと窪谷須くんは安堵の表情を見せた。
いくらカツアゲ現場を助けようとしたからって、転入初日から喧嘩がバレたら停学になりそうだしね。
自分が襲われたわけじゃないから正当防衛とも言えないし。
私はこう見えて案外口は堅い方だ。
って言ってもほぼ初対面の私を転入生の窪谷須くんが信じれるかって話だけど。
「わりぃな」
窪谷須くんは困ったような笑顔を見せてくれた。
こうやって見たら本当に普通の人。
さっきまでの人を殴ってた鬼の形相とのギャップがすごい。
「でもすっごくかっこよかったよ」
「！？」
この言葉に嘘はない。私のことを助けてくれた、とかじゃなくて、なんというか悪者を制圧するダークヒーローみたいでかっこいいと純粋に思った。
窪谷須くんは今度は顔を真っ赤にし目線を右斜め上に逸らしていた。喜怒哀楽が激しくて面白い人。
夜も遅かったので家の近くまで送ってくれることになった。
今日会ったばかりなのに、窪谷須くん律儀だなぁ。
「実は俺、昔不良でよ、我慢ならねーんだ、こういうカツアゲとか」
なるほど。
喧嘩慣れしたあの動きは普通の人ではないと思っていたが、まさか不良だったとは。
しかもさっきの男達みたいなヤンキーじゃなくて古き良きマガジンのヤンキーみたいな人。
カツアゲ男達を一方的にのしている時、眼鏡の奥で光る眼光はたしかに鋭かったもんね。
「って、何話してんだ俺。わりぃ忘れてくれ」
「忘れろって言われても・・・忘れられないよ？」
「！？」
「カツアゲとかをほっておけない、正義感強い元ヤンとか、かっこよすぎ」
「ばっ・・・そんなんじゃねーって！」
「忘れない！・・けど、他の人には秘密にします」
「お、おぉ、さんきゅーな」
「2人だけの秘密だね」
にっこり笑うと窪谷須くんの大きい拳が、私のおでこにコツンとぶつかったのを感じた。
一瞬驚いて目を閉じてしまったが、当て方が優しくて、それが彼なりの照れ隠しなんだろうとわかったのは、耳を赤くした彼の横顔を見たからだ。
転校生の窪谷須くんはとても喧嘩が強くて、
とても正義感が強くて、
そして意外とかわいらしい人でした。
第2χ 隠せ！2人だけの秘密！？�、�←第1χ 転校生の意外な一面！？��
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あひー - (`・∀・´)ﾌｧｲﾄ! (2021年3月26日 13時) (
レス) id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - 、さん» ありがとうございます！ただいま作成中ですのでもう少々お待ち下さい！ (2018年3月9日 7時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
、 - この作品好きです！更新頑張ってください！亜蓮様様 (2018年3月8日 15時) (レス) id: 38612e749b (このIDを非表示/違反報告)
mayukun(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！不器用だけど一途な窪谷須くんを表現したかったので、そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです(*^^*)私更新遅いのですごく申し訳ないんですが、更新頑張ろうと思えました！ありがとうございます(*^ω^*) (2018年2月28日 23時) (レス) id: 50657492af (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - この小説、とても大好きです。窪谷須くんの不器用な感じとかすごく上手に表現してくれていて、更新が本当に楽しみです(*¨*) (2018年2月28日 22時) (レス) id: e5599beee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayukun | 作成日時：2018年1月10日 22時
