イケメン社長と鈍感くん (ページ2)

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｢おい、櫻井くん。今日呑みに行かないか？｣

｢え、今日ですか？｣

突然、課長に肩を掴まれそう言われた俺。

｢何か予定ある？｣

｢えー、と、その.....。｣

特に用事があるわけでは無いけど.....この人苦手なんだよなあ.....。

｢あー課長！！今日翔ちゃ.....櫻井くんは僕と用事があるので！申し訳ないですが！！｣

｢お、おお、そうか。それならいいんだ.....｣

同僚の相葉ちゃんが俺たちの間に割って入ってくれたおかげで、課長は引き上げてしまった。

.....なんか、ちって舌打ちが聞こえた気がするけど、気のせい気のせい。

｢あー危なかったー。｣

｢相葉ちゃん、ありがとう。ちょっと困ってたから。でも、危なかったって何？｣

｢！！！あーいいのいいの！！気にしないで！！｣

｢？そう？｣

変な相葉ちゃん。いつもの事か。

俺と相葉ちゃんは、このグランツリーホテルズに同期入社してきた。配属された部署も一緒、席も隣同士で仲良くなるのに時間はかからなかった。

俺の勤めるグランツリーホテルズは、世界中でレストランやホテルを経営する一流企業だ。ちなみに俺の部署は広報部。

俺は末端も末端の下っ端社員だけど、こんな企業でいい同僚にも巡り会えて本当に幸せだと思う。