続き ページ2
『うぅ………嘘でしょ……なんで……』
友達と遊んで帰ったあと、私はすぐにベッドに飛び込み啜り泣いた。
まさか浮気されてたなんて…
決めつけは良くないが十中八九そうだ。
でもいつまでもこうやって泣いてもいられないし、安心と信頼のパソコンくんで気晴らしでもするかぁ。昨日のやつも気になるし。
………なんか申請来てる。
やっぱチャット系なのか。とりあえず承認しとこ。
《はじめまして。申請ありがとうございます。これからよろしくです》
〈ああ、よろしくな〉
それからしばらく会話してたが、この人はすごく話しやすい。現に私は今もキーボードを打つ手が止まらない。
……この人になら話してもいいかもしれない。
《私、浮気されてたんですよ》
このことについて。
_______
『ってことがあってさ!』
「なにそれ!Aを傷つけた彼氏のことはもちろん許さないけどその後のネットの人イケメン過ぎない!?」
『だよねぇ。私もそう思うもん。やっぱ別れようかな。あの人もそう言ってたし』
「うんうん。もうさっさと別れちゃいな!そっちの方がAもスッキリするでしょ」
『そうだね。最近なんもやってないし。今日別れる!』
「頑張ってね!!」
___
よし、早く彼氏と別れないと…
A別れよ
Aそれじゃ、新しい彼女さんと仲良くね
うん。既読つかないけどもういいや!吹っ切れたよ。私は
さ!パソコンパソコン〜
今日は何話そう。彼氏と別れた話でもするか!
____
「ねえ、あんたでしょ。殺 したの」
『え?どういう……』
「私の!私の彼氏を殺 したのは貴方なんでしょ!」
その瞬間、私の頭に浮かんだのはあの日の出来事。
今私に怒鳴り続けているあの人は、私の元彼の浮気相手だ。
「昨日聞いたの。自分で首を吊ってタヒんだって」
『それで私のなんの関係が…』
「貴方のせいで彼はタヒんだのよ!遊ばれてるって気づいた瞬間彼に酷いこと言って傷つけたんでしょ!?気づかなかった貴方が悪いのに!彼に八つ当たりして!」
なんなんだこの人は。同じ人間の筈なのだが別の生き物でも相手にしてるのかと思うほど話が通じない。
「何も言えないの?ほら、彼を殺 した報いでも受けてもらうわよ!」
そう言うとこの女は私を思いっきり蹴った。
鈍い音と共に私の体に痛みが走る。
『ッ…』
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルストロ(プロフ) - いちごれもんさん» コメントありがとうございます!!何せ自分がえらよん推しなものでして…これからも更新頑張りますね!! (2月8日 23時) (レス) id: b12591e4e7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごれもん - こういうちょっとマイナーなキャラの短編集ほんと助かります、更新楽しみに待っております…🥹🙌 (2月8日 21時) (レス) id: 1f387bf1d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬこ | 作成日時:2024年2月3日 12時