8話 ページ8
Green Side
家に薬を持って帰る。
康二の話を病院でしたら、許可を取ってくれて家での治療ができるようにと持たされたんだ
携帯のメールに康二の目覚めが知らされていて、少しばかり足が早くなる
「ただいまー」
玄関で声をかけるけど、反応がなくて
リビングに繋がる扉を開けると、どんよりとした雰囲気が漂っていた
「なに、どうしたの」
「あ、亮平おかえり」
「うん、ただいま」
照が気づいて声をかけてくれて俺の方に寄ってくる
「亮平、大にぃが康二のことについて見解を話してくれたんだけど亮平が考えてた通りだったよ」
康二が来た日、見えた手足の細さや顔色の悪さから照に思ったことを話していた
でも、それが本当だとなると俺たちだけでどうにかできるのか
「康二は今どうしてるの?」
「和室の隅で膝抱えて謝ってるんだよ…どうしたらいいのか分かんなくてさ」
「大介兄さんは?」
「康二のそばにはいる、でも声が届かないとどうしようもないからって」
康二の場合大介ぐらいしか対応能力がある人がいないし…
暗くなった雰囲気の中喋りだしたのは以外にも翔太兄さんだった
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作者名:暁紫 | 作成日時:2021年3月7日 0時