Bad Day Orange 《Ⅰ》 (ページ5)

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Yellow side

最近康二の様子がおかしいとみんなが口々に言っていて、確かになと思うところが多々あった。

異変を感じ始めてから数日後の全員での仕事に一番乗りした俺はダンスの確認をしていた

ガチャ

2番目は康二で、あの時よりも酷い顔色に声をかけずにはいられない

｢康二、｣

｢照にぃ？一番乗りやん、早いなぁ｣

いつものように喋っているつもりなのか口が止まらない康二

それでも、表情やテンションがついてきてないのが丸わかりで、ここまでになるまでに何を我慢したらこうなるのか

｢康二、大丈夫か？｣

｢ん？大丈夫やで？｣

なんともない顔、

してるように見せてるけど、くまも濃いし、目も若干虚ろ、体が微かに揺れているのも本人は自覚してないのだろうか

でも、康二がここまで隠すなら

そんな甘い考えで見逃してしまった。

みんなが集まってスタッフさんの声がかかり撮影場所まで移動する、

康二の歩みに合わせて行くけど、どんどんとみんなと距離が離れていく

さすがに離れすぎたかと思って康二を振り返ればズルズルと座り込無ところだった