Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ9)

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Orange Side

数週間前から変な手紙が家に届くようになった。

明らかに俺の行動を全部把握しとって、最近は帰宅と同時に電話が鳴る。

気持ち悪いのに誰にも相談出来んくて結局1人で耐えるしかない。

みんなに迷惑かけんように、夜食べに行ったり、家に行ったりするのもやめた。

そのせいかな…

みんなが俺のせいで悲しい気持ちになっとった。

もうやめてもらわな。

必死の思いで家に帰る途中。

目と口に布が当てられて、最後の意識は見たことあるスタッフさんの顔とハァハァと乱れた息だった。

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｢やっぱり可愛いね康二くん｣

｢んー！んんー｣

口に当てられた布のせいで上手く抵抗できなくて縛られた腕と脚も痛い。

スタッフは気持ち悪い笑みを浮かべたまま

俺の服に手をかけた。

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･

身体中が気持ち悪い。

ふっかさん以外に触れられたくなかった。

解かさず入れたから裂けとるかもしれん。

頭の中が霧がかかったみたいや

意識を飛ばそうとすれば殴られて奥を突かれてを繰り返す。

もう誰か…助けて…

モヤモヤとする視界の中心から来て欲しかったあの人の声聞こえた気がした。