Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:28 hit、合計:415,326 hit

恐怖ページ8

ふか × こじ

付き合ってます。

Purple Side

｢今日、飯行く人ー｣

｢｢『はーい』｣｣

みんなが手を挙げる中俺の恋人康二だけが渋るように手を挙げてない。

｢康二は？｣

｢…あ、いや俺は…｣

なにか考えるような仕草を見せたあと断った。

いつもなら1番に食いつくのに

その日は気にせず飯に行ったわけなんだけど

｢康二｣

｢遠慮しときます｣

｢康二｣

｢今日も…｣

｢康二｣

｢約束が…｣

誘っても全然頷かない。

これ、何かあったってことでいいよね

みんなも気づいてたみたいで康二のこと頼むって

仕事終わり、みんなが俺に聞き出せと言わんばかりの視線を向けてくる。

｢康二、何かあったでしょ｣

｢…え？｣

｢最近みんな康二がノッて来ないって悲しそうにしてるんだよね｣

｢みんなが…？｣

康二は今にも泣きそうな顔をしてバッと勢いよく立ち上がると走って楽屋を出ていった。

カバンまでご丁寧に…

そこから数時間もしなかったと思う。

康二の電話から無言の電話が入ったのは。