Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ7)

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Red Side

さすがにそろそろネタばらしかなって思って突き飛ばされた時に乱れた服を整える。

｢だてさん。さっきのほんと？｣

遠巻きに見ていたあべちゃんが話しかけてくる。

どうやってネタばらししようかな

工事の方をちらりと見ればバチッと目が合って一瞬目を逸らしてからこっちに近づいてきた。

｢だて…｣

康二が喋り出すタイミングで楽屋の扉が開く。

｢康二…｣

全員揃った楽屋で俺たちの楽屋か疑うほど静かな空間。

｢実はな…｣

｢｢ドッキリなんだよね/やねん｣｣

シーンとした空気の中。

みんなが崩れ落ちるのは同じタイミングだったように思う。

｢まじかよ｣

｢本格的すぎんだけど｣

｢まじ騙されたわ｣

口々にみんなが安堵の声を漏らす。

俺と康二も目を合わせて微笑み合う。

｢だてさん。｣

さっき押し倒したのが気まずいのか目黒が近寄ってきた。

｢どうしたの？｣

｢いや、さっきはすみません。｣

｢いや別にいいよ｣

｢あの、康二のこと好き出すか…？｣

遠慮したような声の大きさにふふって笑えば何笑ってんすかなんて言われて、

｢うん。愛してる｣

｢えぇ！？｣

そう言いながら康二にキスしたら、康二の顔は真っ赤か。

ドッキリはあんまりしたくないなって今日ので分かった。

END