Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ41)

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兄弟よりも深い中ページ41

いわ × こじ

付き合ってます。

Twitterからのリクエスト

Orange Side

今日も照にぃは家に帰ってこぉへん

浮気しとるとか、飲みに行っとるとかじゃなくて、ただ仕事が忙しく自分と時間が合わないだけ

それでも、電話くらいメールくらいしてくれてもええやん…なんて思ってソファに三角座りしてスマホの画面がメッセージを受信するのを待ってまう。

結局てっぺんを回ってもスマホの画面が光ることなく今日もかなんて思いながらベッドに潜り込んだ。

朝目が覚めれば今日の予定がスマホの画面に表示されている

｢今日は全員やん｣

割と久しぶりな9人での仕事にワクワクしながら準備した。

楽屋に着けば割と早かったらしく俺と舘、ラウだけやった。

｢なんや今日は珍しいな｣

｢そうかもね、みんな仕事してくるみたいだし｣

｢なんか暇だよね？あ、めめがもう少しで着くって｣

3人でゆったり話しながらみんなを待っていれば次々と人が揃っていった。

最後に残ったのは照にぃとふっかさん。

2人はギリギリまで収録があったみたいでまだ楽屋には着く気配がない。

｢こーじー！｣

｢さっくーん！！｣

｢佐久間、康二、うるさい｣

阿部ちゃんが勉強しながらも俺たちと遊んでくれるから割と楽しく2人が来るのを待ってたんやけど

廊下の方から聞きなれた笑い声

扉の前でその声は止まって、ガチャっと開いた扉からは待っていた照にぃとふっかさん。

2人は遅れてごめん、待たせてごめんねなんて言いながら荷物を置いて照にぃは俺の方を見ることなくふっかさんと話に戻ってまった。

｢こーじ？｣

抱きしめあってた佐久間くんが俺の変化にすぐに気づいて声をかけてくれる。

心配かけたらあかんな…

口角を引っ張りあげていつもの康二に戻る。

｢ん？何？、佐久間くん｣

｢いや、んーん！こーじ！！！｣

佐久間くんはぎゅっと俺を抱きしめると俺の名前を大きな声で叫んだ。

仕事中の雑誌の取材。

今回は1人ずつやないらしくて3人で会話をする形式。

俺の前が照にぃ、ふっかさん、ラウ

｢最近のこと？｣

｢そういや、照は俺と電話の途中で寝たよねw｣

｢え、岩本くんかわいー！｣

｢そんなことしてねぇよ｣

｢うわっ、そう言うこと言うよね｣

え、待って？

俺には連絡せんのに…

なんやろ…

結局俺しか…

その日の仕事は気づけば終わっとって家にひとりで帰ってきとった。