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〇 ページ5
Purple Side
珍しいことが今日起きている。
俺たちのグループの無自覚甘々カップル『だてこじ』がおかしい。
｢ねぇ照。気づいてる？｣
｢あぁ、気づいてる｣
｢何かあったのかな｣
｢俺に聞くなよ…喧嘩とかじゃねぇの？｣
｢舘さんが？｣
｢…それもそうなんだよなぁ｣
みんなの顔を見ても困惑してる感じ。
当人たちはだてさんはソファに、康二は椅子で台本を読んでたり携帯をつついてたり
｢俺、康二に聞いてくるわ｣
｢じゃあ俺だてさんか｣
とりあえず、この雰囲気じゃ仕事になんないから事情を聞くことにした。
｢康二｣
｢あ、ふっかさん！今日楽しみやなぁどんなことするんやと思う？俺はなぁ｣
｢康二｣
｢ん？なに？｣
｢だてさんとなんかあったんじゃねぇの？｣
｢…別に関係あらへんやん｣
だてさんの名前を出しただけで表情が曇る康二。
｢喧嘩でもした？｣
｢やから、｣
｢康二、相談できないことなの？｣
｢やって…｣
目を真っ赤にして涙をこらえる康二に一瞬たじろぐ。
そのまま康二はポタっと涙を零して静かすぎる楽屋には十分な声量で告げた。
｢もう別れたんやもん、相談も何もあらへんよ｣
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作者名：暁紫 x他1人 | 作成日時：2020年9月20日 16時
