Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ36)

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Orange Side

どれぐらい経ったやろうか

空いきしすぎて見えとった視界もぼやぼやほやほやと揺れて体がふわふわと浮いている感覚になる。

小刻みに振動し強弱をつけて攻めてくる下のそれに快楽が支配されとるみたいやった。

たすけて

なんかした？

なんもしてなかったら照にぃはこんなことせんやんな…

気持ちいいの感情の中になんで？って思いが入り交じる。

はよ帰ってきて

どうしたらええんやろ？

照にぃは、怒った目をしとった

使い物にならない目を扉の方に向けてもドアノブが動くことも無く外から音が聞こえてくる訳でもない。

耳に届く音は下のそれが動く音と鼓動の音だけだった。

そんな考えもできないほど時間が経った頃

｢康二｣

｢んあｯ…ｯはっ…んっｯ…｣

｢こーじ｣

俺の大好きな声が聞こえる。

もう助けて欲しい。

悪いことせんから

｢ひかｯ、は、よ…も、いれてｯ…｣

理性なんて知らない

もう気持ちよくなりたい

照がほしい

｢康二…優しく出来ねぇから｣