Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ29)

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Purple Side

仕事を早く切り上げた照は直ぐに康二の所に来てくれて自分の家にも寄っていないことが分かった。

台所では舘さんがお粥を作ってくれていて、ついでにって俺たちのご飯まで

俺はというと照が来たことでやることも無くなって照と康二の様子を見ている。

｢康二寂しかった？｣

｢さみしかった、やって、てるにい、おらんもん…｣

目に涙を溜めてお姫様抱っこ状態で照の膝に座っている康二を照はただただ愛おしそうに話しかけ見つめ撫で抱きしめる。

俺は何を見せられてるんだ…

｢食事できたけど食べれる？｣

今の状況にツッコミきれないでいれば舘さんが声がかかりナイスタイミングと心の中で叫んだ。

康二は照にぃ…いや、照から離れたくないとさっきの状態から照の膝の間に移動しただけでさっきといたって設置面積は変わらないんじゃないかな…

自分の子供のように照は康二の甘えを受け入れてるし、舘さんもさほど気にしていなさそうだし、もしかして変だと思うの俺だけ？

｢おーしーね？｣

｢美味しいな｣

でろでろの照にポカポカふわふわの康二。

この2人…

デキてないよね？

ーENDー

なんか変…