Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ28)

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甘えん坊の寂しがり屋ページ28

ひか × こじ
愛されてます。

Yellow Side

｢…いやや！｣

楽屋に響いた関西弁。

その声の主は昨日から体調が優れてない。

｢康二、ふっかとか舘さんがいるから｣

｢てるにい、じゃなきゃや！｣

｢…康二｣

今日の仕事は康二とふっかと舘さんは朝一の収録だけだったんだけど俺とかほかのメンバーはラジオに取材に撮影と仕事が残っている。

そんな中体調の悪い康二は俺じゃないと帰らないって泣いちゃって今完全に子供状態。

俺と康二の会話に周りのみんなも困り顔でふっかと舘さんもどうしようかって顔を見合わせてる。

｢…じゃあ康二、我慢出来たら明日1日俺と一緒だ。どう？｣

｢ずっと？｣

｢ずっと｣

｢……が、まん、する｣

ために溜めて頷いてくれた康二の頭をそっと撫でれば猫みたいに目を細めて可愛らしい顔をした。

時計を見れば既にマネさんが車を持ってきてくれている時間で急いで荷物をまとめて楽屋を出た。