Snow Orange 《Ⅱ》 (ページ12)

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甘えん坊ページ12

めめ × こじ

付き合ってます。

Black Side

無人島から帰った次の日

朝っぱらから甘えん坊炸裂。

笛で呼んだ時めっちゃ子犬みたいで可愛かったんだけどテレビ的なこと考えたら可愛いとか好きとか言えなくてちょっと冷たかったかなって

だから、今日はとことん甘やかそうって決めてた。

｢めーめー！｣

｢なーに｣

｢ぎゅーしたい｣

｢いいよ、おいで｣

ソファに座ったまま両手を広げるとふわっと乗ってくる康二。

サラサラな髪の毛が俺の首をくすぐる。

まーるい頭を撫でればグリグリっと首に頭を擦り付けた。

これ寂しい時の合図だな…

｢何して欲しいの？｣

｢ん？んー｣

俺の顔を見ずにずっと頭を首元に埋めてる。

俺分かったわ

｢康二、ちょっとこっち見て？｣

ゆっくりとこっちを見る康二の頭を両手で挟んで動けないようにする。

急なことに戸惑っている康二の可愛らしい唇をそっと奪った。

｢…ｯん｣

可愛い声を漏らした康二の瞳は涙で揺れていて、離した唇がゆっくりと動く。

｢もっと…ｯ｣

煽んのが上手いんだから

疲れてるからって我慢してた俺の気持ちを考えて欲しいよね

でも、

｢康二から言ったんだからね｣

自分から誘ったんだから止めてなんてあげない

END