Snow Orange 《Ⅰ》 (ページ12)

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Red Side

帰れないと連絡したけどやっぱり帰りたくなって仕事を終わらせてすぐにタクシーを呼び止めた

家に着く頃には日付も変わり時刻は1時

さすがに寝てるよね

そっと鍵を開けて入って向こうの仕事場でシャワーは浴びてるから寝れる格好に着替えて寝ているであろう康二の元へ向かう。

なるべく音を立てないように歩いて部屋の前まで来た時

｢…んっ、…ぁｯ｣

聞こえてくるのは康二のひとり行為中の声

我慢させてるのは分かってたし別にその行為をダメとも言わないけどさ

ガチャ

｢…え｣

俺のTシャツを片手に前じゃなくて後ろをいじってる康二の姿

まだ一度も果ててない様子に康二の涙目の理由は聞かなくてもわかった。

｢康二、俺に触って欲しい？｣

自分の服を捲し上げたままにするために口に挟んでるのがなんともそそる。

｢…ん…｣

こくんと首を縦に振った康二の上に負担をかけないように馬乗りになる。

咥えてた服を脱がして解かされたそこに自分をあてがい康二にキスを落としながら少しずつ自身を入れていく

快感を流そうと腰を動かしている。

いつから行為をしているのかは分からないけど、康二のそれの根元を少しキュッと掴むとキスの最中の口から｢…はぁっｯ…｣なんて漏れてそのまま上下に刺激するとそのまま果てた

康二には悪いけど俺も我慢してた身だから

休ませる間を与えることなく全部入ってしまったそれを出し入れしながら胸の飾りを手で刺激する。

康二は声を抑えることなく出していて

既に快感のせいで理性の振り切れた康二は上擦った声の中に涼太なんて名前で呼んできて自分の手を首に巻きつけてくる。

俺もすでに限界で｢康二、出すよ｣そう呟いて康二の中から抜いて果てた。

康二の意識は既になくて体を綺麗にした後そっと寝かせた。

我慢させたのは申し訳なかったかな

頭を撫でながら月明かりに照らされた康二を眺めていればくるっと寝返りを打って俺の手にすり寄ってきた

｢りょた…す…きぃ…｣

寝言でそんなこと言われるなんてね

これからはどんだけ忙しくてもこんなに可愛い康二に我慢させることはさせないようにしないとね

END