あなたは聞き分けが良すぎる【めめこじ】 (ページ31)

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その後は酷いものだった。

回されるってこうゆうことなんやって理解した。

途中から抵抗するんも諦めてされるがままやった。

痛くて、苦しくて、早く終わって欲しかった。

結局あいつらはやれるだけやったら俺をそのまま放置して出ていった。

目隠しも拘束も外さず

俺、このまま死ぬんやろうかってくらい

もう、何も残ってなかった

ガチャｯ

体が固まる。

誰？戻ってきたん？いやや、助けてｯめめｯ

｢康二！！！｣

聞きたくて、聞きたくなかっためめの声

何かが俺の体にかけられて目隠しが外される

｢…め、めｯｯ…｣

目の前のめめは泣いていた。

汗で前髪もしっとりしとって、俺を見る目は不安を映していた。

｢康二、帰ろう｣

俺に上着を被せてそのままに抱っこしてくれて、扉を出るとみんながいた

｢康二！｣

囲まれる怖さ

体が震えた、メンバーなのに

｢…ごめｯ…｣

めめに縋るように顔を隠す。

｢康二、もうしばらくかかると思います。｣

めめの声が冷たかった。