9日目 ページ12
仕事が終わり、今日もポアロに行こうと外に出たら安室さんが立っていてびっくりした。
昨日とは別人で、カジュアルな服を身にまとっている。
ソロニットにブラウンのコート、グレイのパンツ姿だ。、
「安室さん……？」
「Aさん、お疲れ様です。色々と聞きたいことがあるかと思って。
ポアロでは話せませんし」
歩きながら話しましょうと誘われて、隣を歩く。
「昨日はその――何て言ったらいいか。
ありがとうございました」
腫れた頬を冷やして落ち着いた私は緊張が解けてそのまま眠ってしまい、話をするような余裕もなく結局家に送り届けられただけだったのだ。
「いいえ。どこか不調はないですか？」
「頬の腫れも引いたし、大丈夫だと思います」
「無理してませんか？」
心配げな眼差しを注がれ、綺麗な手が頬に触れてドキッとした。
「すみません、冷たいですよね」
びくっと身体が震えたのを見逃さなかった安室さんが即座に手を引いて謝る。
「あ、いいえ――。多分私の方がずっと、冷たいので」
「そうですか？――ああ、本当だ」ってごく普通に手を繋いでくるので、心臓がバクバクと煩く騒いで仕方がない。
結局他愛ない話をして、一緒に夕食を取り、ついでのようにチョコレートを受け取ってその夜は過ぎていった。
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まつり(プロフ) - みらい@ﾏｻｲさん» コメントありがとうございます。クリスマスまでに書き上げる予定がすっかり遅刻ですが……。せっかくなのでラストまで頑張りますね〜 (1月11日 14時) (
レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
みらい@ﾏｻｲ(プロフ) - お初です！ランキングから気になるタイトルだったので見に来た所存です← リアルな展開も混じり続きがすげぇ気になります…ｯ！主様のペースで頑張ってください！ (1月11日 11時) (レス) id: 98691296bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり
| 作成日時：2023年12月18日 16時
