198グラム ページ9
「そうだとしても、具体的に悩みがあるなら相談してみてはいかがですか？
そろそろ私も、社長に相応しい相談相手をご紹介することくらいできますよ？」
まさか、インターポールの件だけでわざわざ時間を取って昼食をご馳走してくれているわけでもないだろう。
「そうだな。わざわざ私と同席するのはオーバーだが君がもし食事をする席があるなら、時間をあわせたい」
「あら、そろそろお昼時ですね。
もしかしたら多忙でランチがまだかもしれないので聞いてみます。
ここって、追加で料理頼めますよね？」
「ああ、一階では一般客相手にランチをはじめたと言っていたからな……って、蘇芳くん？」
私は社長の言葉を聞かずにジェームズ宛に電話してみた。
丁度この辺りにジョディと一緒に居るという。
私は無事、食事に誘うことに成功した。
「君はたまに遠慮がなさすぎる」
いくらなんでもこんな急に呼び出すのは失礼だろう、こちらも前準備というものが――と社長が言っているが気にしない。情報が欲しいのはこちらも同じなのだ。
「社長の教えに従っているまでですよ。FBIの頼りになる人たちを迎えに行ってきまーすっ」
「私も失礼した方が――」と、昴さんが立ち上がった。
「いや、居てくれて構わんよ。蘇芳さんの直観力には信頼を置いているんで」
「え？」
私は思わず聞こえた言葉に足を止めて振り向きたかったが、時間がないので諦めた。
階下に降り、ジェイムズとジョディを出迎え手短に説明を済ませ、追加の食事注文をした後で上へと戻った。
「昨日は遅くまで巻き込んで悪かったわね」とジョディが言う。
「ううん、結局
宇田って人も卯田って人もいなかった。
あだ名なのかもしれないがこれといって見当たらない。
リアムが秘密裏に手に入れた(DLした)データは、五十音順でもなければフリガナもついていない、もちろん部署もわからないので、私が読解を手伝ったのだがこれというのに会えなかった。
「でも、載ってない人物が入り込んでるならその方がずっと問題だよ」
そんなに簡単に入れる場所には見えないけど……。
部外者の私たちに公安の仕組みがわかるはずもない。
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まつり(プロフ) - 彩香さん» ありがとうございます！あれもこれも書きたくてなかなか完結しないのですが、のんびり読んでいただけると嬉しいです。 (12月11日 21時) (
レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています！大変だと思いますがご自身のペースで続けて欲しいです！まつりさんの作るシーリーズ大好きです！！これからも頑張って下さい！応援しております。 (12月11日 18時) (レス) @page1 id: 933da0752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり
| 作成日時：2023年6月15日 16時
