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223グラム ページ34

「――赤井!どうしてお前はそんなことをあっさり認めるんだ」

「認めるも何も、彼女の会社で俺にそんな発言権があるわけないだろう。
 見てのとおり、インターンシップ中の大学院生だ」

翌日の午後。クリスマスツリーを買いに街に出かけついでに雑談していたら、いつものように喧嘩が始まってしまった。

『来年前半私ちょっとインターポールで仕事をすることになったんだ』って言っただけでこんなに零の顔色が変わるなんて思ってなかった。

いくら車の中とは言え、完全に昴さんの姿なのに、「赤井」って言うのもどうかと思う。

「もー、喧嘩しないで。零は運転に集中!」

観覧車の上での殴り合いを思い出して、慌てて止めた。

「そうは言うが……」

「どうせ、零はしょっちゅういないんだから別に私がどこにいてもいいでしょ?」

不意に、頭の上に零の手がのっかった。
運転に集中して欲しい。

「それは違う。君が家にいると思って安心しているから仕事に集中できるんだ」

「じゃあ、似たようなものじゃない? インターポールだもん、危険はないでしょ?
 それに場所は日本って言ってたし。フランスに半年間滞在するわけじゃないから」

「――断れないのか――?」

「断って、家で零のこと心配しながら待ち続けていた方がいい?」

「いや――。そういうわけじゃ――」

自分が私を放っておくのは平気なのに私が居なくなるのは不安とか、零は思った以上に我儘だ。なるほど。確かにシュウがいなくて、零と二人だけで付き合っていたらあっという間に破綻していた気がする。

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まつり(プロフ) - 彩香さん» ありがとうございます!あれもこれも書きたくてなかなか完結しないのですが、のんびり読んでいただけると嬉しいです。 (12月11日 21時) (レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています!大変だと思いますがご自身のペースで続けて欲しいです!まつりさんの作るシーリーズ大好きです!!これからも頑張って下さい!応援しております。 (12月11日 18時) (レス) @page1 id: 933da0752b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつり | 作成日時:2023年6月15日 16時

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