エイプリルフール5 ページ18
コナン君に誘われて、既にお花見を楽しんでいるエリアに足を運んだ。
毛利小五郎探偵に、娘の蘭ちゃん、そして、コナン君。
「本当はここにジョディ先生もさっきまでいたんですけど、ちょっと用事ができたと言って離れて行っちゃいました」
と、蘭ちゃんが言う。
ジョディ先生とは、今度コナン君が通う帝丹小学校の教師らしい。
なんでも、去年学校見学で知り合ってすっかり仲良くなったとか!
入学前の教師とそこまで仲良くなれるなんて、本当、何者なのか。コナン君には、驚くほかない。
ちなみに、毛利探偵はすっかり飲んで出来上がり、ほぼ眠っている状態だ。
彼が、『眠りの小五郎』として知名度が高いのは知っているが、今はきっと単に眠っているだけね。
「あの――いつからここで飲んでいるんですか?」
「一時間くらい前ですよー?
あ、父は寝不足でビール飲んじゃったので、あっという間にこんな感じになっちゃいました」
本当、困りますよね、と蘭ちゃんは肩をすくめる。
「いえいえ、家族でお花見なんて素敵ですね」
「それが、今朝、突然コナン君がどうしても花見に行きたいって言いだして」
蘭ちゃんが苦笑する。
コナン君は「だって、テレビで桜が見ごろって言ってたよ!」と胸を張る。
「やーねー、コナン君。それは京都の話よ? 東京の見ごろは来週以降になるって言ってたじゃない。
ほんっと、肝心なところは適当なんだから。
Aさんも、一緒に食べましょう? 私たくさん作ってきたんです!」
蘭ちゃんが自慢の料理をふるまってくれた。
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作者名:まつり | 作成日時:2022年5月26日 8時