137グラム ページ47
私の手元に置かれているシュウの電話が鳴った。
ジョディからだ。
「Aです。シュウは今手が離せなくて。伝言があれば伝えます」
「あら? シュウが自分の電話を預けてるなんてよほどね。
リアムがどこにいるか聞きたかったんだけど、Aは知らないわよね」
「シュウと一緒に――ちょっとした任務に当たってる」
「そう――」
「ねぇ、ジョディ。リアムって凄腕?」
いつまで前線で活躍していただろうか。
まぁ、私よりはずっと役に立つんだろうけど。
「まあ、凄腕の定義にもよるけど。悪くはないわよ」
「システム部門の人だとばかり」
「シュウが組織に潜入する前に一緒に組んでいたこともあるし、出てからも現場に行くときはたまに2人で行ってたわよ。
ま、現場だとシュウには勝てないと思ったからシステム系の勉強に取り組んだところはあるけどね。ほら、彼、そういうところあるでしょ? 努力家って言うか、目的のためには手段を選ばないって言うか。もちろん、現場でもシュウの足を引っ張るってことはないから安心して。シュウが別格なだけよ」
「あ……うん」
本当に、赤井秀一の評価は高い。
赤いシャムネコを追っている彼と飛行船の中で出会ったときも一人でハイクオリティな仕事をこなしていたものね。
私は他の捜査官を知らないから比較ができなかった。
「リアムはシュウと一緒に居るのね、わかったわ」
ありがとうといって、ジョディが電話を置く。
電話を切った直後、再び電話が鳴った。
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まつり(プロフ) - ユーキさん» コメントありがとうございます。そうなんですよ。赤井さん滅多なことでは嫉妬しなさそうなのでシチュエーション作るのに手間がかかりました(笑)更新頑張ります!もちろん、読んでいるあなたが夢主ちゃんですよー! (2023年4月21日 11時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
ユーキ - 最高です!赤井さんが嫉妬するとかヤバい!夢主ちゃんになりたいよぉ!更新楽しみにしてます!応援してます (2023年4月21日 11時) (レス) @page20 id: 7dd99af247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2023年3月30日 11時