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Backstage10 ページ10
だけど、一瞬ぽかんとした後、秀一がとびっきりの笑顔を見せてくれたから多分、伝わった――んだよね?
「それは誉め言葉として受け取ればいいのか?」
秀一の美しいペリドットの瞳に、自分が映っているのが嬉しい。
「ご自由に」
触れるだけだったキスが、少しずつ深さを増してきて、体の奥が甘く溶けるようにしびれていく――。
「あ……私、シャワー浴びてこないと」
明るい部屋の中、ものすごく自然にソファに押し倒される寸前、私はなんとかその場を抜け出すことに成功した。
「湯船にお湯も貯めてある。ゆっくりしておいで」
そういう秀一の声に、さっきまでの切なさも哀しさも滲んでいなかったことにほっとする。
やっぱり、あなたにはそういう自信たっぷりな表情が似合ってる。
心配しなくても、私はすぐにあなたに慣れるし、きっと今まで以上に好きになる。
胸によぎる幸せな予感に、私の口角は自然とあがっていくのだった。
Memory Card―赤井side―→←Backstage9
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作者名:まつり | 作成日時:2022年5月25日 13時