キャンプの付き添い2 ページ50
準備を整えた私たちはコナン君を迎えに行って、そのままキャンプ場へと向かった。
久しぶりの長距離ドライブはとても楽しくて、キャンプ場につくのはあっという間だった。
荷物を下ろしていてはんごうを忘れたことに気が付いた。
ああ、ごめん。いつもキャンプの準備が他人任せだったのがバレてしまう。
「私一人で買ってくるよ?」と言うと
「駄目、心配だから江戸川君と一緒に行って?」と哀ちゃんが言う。いや、子どもたちだけ残しておく方がよほど心配なんだけど……。
「私のことを信頼してくれるのよね、Aさん」と言われると、無下にもできなかった。
もちろん、哀ちゃんのことは信頼している――けど、少年探偵団の3人はしっかりしている一方で、好奇心旺盛が過ぎるからだいぶ心配だ。
「うん、すぐに戻ってくるからあんまり遠くに行っちゃだめよ」
はーい、と良い返事をする三人はしかし、私の言うことなんて全くきかないそぶりが垣間見えるから困る。
はんごうはすぐに見つかった。
そこに、何故かマスミがやってきて私は驚いた。
「あれ? 黄色のワーゲンは阿笠博士のものだとばかり――。どうしてAが居るんだ?」
「阿笠博士、突然具合が悪くなって。―っていってもすぐになおるようなものなんだけど―私がピンチヒッターってわけ。
マスミはどうしたの?」
「バイクでツーリングしていたら、見慣れた車を見かけたのでつい寄ってみたんだ。君たちにあえて良かったよ。
ボクも一緒にキャンプに混ぜてくれないか、コナン君?」
コナン君は、一瞬とても複雑そうな顔を見せたが、マスミは「食事も自分で用意しているから迷惑はかけない!それに、Aだって参加しているんだからいいじゃないか。ボクの方がずっと年齢は近いぞ!」とぐいぐいと押してきていて、とても断れそうになさそうだ。
複雑そうなコナン君の顔を見ていると、なんか、私のせいでごめんね、という気分になった。(いやでも、私は哀ちゃんに誘われた上に、阿笠博士が腰を痛めたのでやむなくここにいるんだけれども)
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いつもありがとうございます。
続編に続きます。
次こそ、ミストレ書きたいと思っています。
溺愛してた9【名探偵コナン/愛され/逆ハー】
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作者名:まつり | 作成日時:2022年11月8日 10時