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Show Time4 ページ46
特別展示室に入ると、眠らされている警察官がたくさんいた。
ビッグジュエルであるダイヤモンドが展示されていたケースは、器用にこじ開けられていて中身は空。
そして――他の11個の宝石の中で、ペリドットだけがその姿を消していた。
「――もしかして、さっき私が会話をしていたのって園子さんじゃなくてキッドなの?」
でなければ、予告したダイヤモンドと合わせペリドットだけをとっていった理由がわからない。
コナン君は一足早く外に出たのか、その姿はここにはなかった。
焦る思いが募った私は昴さんを振り向くこともなく、特別展示室を後にする。
外にはまだ大勢の人たちがいて、一斉に空を見上げて歓声をあげていた。
キッドは「よぉ、名探偵。ようやくお目覚めか?」とでも言っているのだろうか。
美術館を見下ろせる、隣のビルの屋上にキッドがいた。コナン君を眺めながら、ひときわ不敵な笑みを浮かべ、ひらりと手を振る。
きゃあ、と、群衆からひときわ高い歓声や「キッド様ー❤」と呼びかける声が上がった。
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作者名:まつり | 作成日時:2022年5月19日 15時