今日:12 hit、昨日:49 hit、合計:38,960 hit
小|中|大
Show Time2 ページ44
その動作は極めて自然で、躊躇いもなければ、張り詰めた緊張感もなかった。
まるでビジネスマンが朝、ネクタイを取って首に巻くように、ごく自然な一動作として拳銃を取り出してカギを壊し、豪奢なホテルのルームサービスに訪れたスタッフ並みにスマートな足取りで扉を開ける。
一連の流れは事態の危険さを考慮しなければ、いっそ優美と言ってもいいほどだった。気づけば私は彼の動作に、見惚れてしまっていた――
.
え?……ええええええ?
いくら見惚れるほどのエレガントな仕草とはいえ、一方で理解ができずに動揺しているのも事実だ。
そういえば昨日、轢き逃げ犯をを射殺する――って物騒なことを言ってたっけ。その時は冗談の類だと思って聞き流したけど。
え? 何? ちょっと冗談じゃなくて、昴さんって本気で拳銃とか持っているタイプの人なの――?
.
私の混乱をよそに、鍵を壊した扉が中から開く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
81人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつり | 作成日時:2022年5月19日 15時