検索窓
今日:2 hit、昨日:53 hit、合計:39,195 hit

ビッグジュエル7 ページ25

会議室のドアが開いて園子さんが顔を出す。

「ちょっと、ガキンチョ!これから打ち合わせしたいって言ってるわよ?」

「うん、わかった。すぐいく。Aさんも一緒に行こう?」

コナン君が私に手を伸ばす。

園子さんがかぶりを振った。

「あ、Aさんは私と一緒に飲み物でも買いにいかない? キッド様の対策会議なんて私たちには関係ないし。本当は、蘭を誘いたかったんだけど、新一君が放してくれないから」

言いながら園子さんはコナンくんを会議室へと招き入れると扉を閉める。

そこに、昨日も見かけた例の青年スタッフが通りかかった。

「ねえ、あなた!しばらく会議室は立ち入り禁止!大事なミーティング中なんだって」

「わかりました!」

新入社員くんは、びしっと威勢よく返事をした。

「張り紙でもあっておきましょうか?」

「名案ね。よろしく!」

さすが鈴木財閥のお嬢様、と言いたくなるような風格でそういうと園子さんはぎゅっと私の腕をつかんだ。

――え?

人との接触にかなり不慣れな私は動揺が隠せないが、人懐っこい笑みを浮かべる彼女は悪びれる風もない。

「実は私、Aさんとはゆっくりお話ししたかったんだ❤
 あっちの自動販売機前に休憩スペースあるから、ね?」

そういって足を進めていく。私は振り切るのも申し訳なくて、流されるように一緒に歩いて行った。

ビッグジュエル8→←痕跡7―赤井side―



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:怪盗キッド , 名探偵コナン , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まつり | 作成日時:2022年5月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。