検索窓
今日:14 hit、昨日:31 hit、合計:38,577 hit

ビッグジュエル6 ページ22

「Aさん、平気?」

タイミングよく廊下に出てきたコナン君が、不安そうに私を見上げていた。
私はしゃがみ込んで視線を合わせる。

「ありがとう。私はもうすっかり問題ないわ。
 記憶がすっかり戻ってしまって嬉しいかどうかは微妙なところだけど。

 君のおかげだね、小さな探偵さん」

「ぼ、僕は何も――」

「良かったらこれからも引き続き仲良くしてくれると嬉しいな」

「もちろん!ああみえてもきっと、灰原だってAさんと仲良くしたいと思っているはずだよ!」

「きっとそうね。
 さて、そろそろ仕事に戻らないといけないんじゃない?
 きっと君はもう、あの仕掛けを知って何かしら手を打っているのかな?」

「えへへ……。
 新一にーちゃんならそうだと思う!」

コナン君はかわいい笑顔を浮かべて、うまく誤魔化した。

「それにしても、怪盗キッドはどうして毎回お宝を返していくんだろうねー。
 ただ、騒ぎを起こして知名度を上げたいだけってことはないわよね?」

「何かを探しているんだと思う。
 それが何か、まだわからないけれど……」

コナン君の目の色と口調はがらりと変わるので、そのあたりはやはりキッドキラーと言われるゆえんなのかもしれない。

痕跡6―赤井side―→←call4―赤井side―



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:怪盗キッド , 名探偵コナン , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まつり | 作成日時:2022年5月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。