目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした2【名探偵コナン】

痕跡10―赤井side― ページ31

「ちょっと、シュウ待ってよ。これをいったいどう説明しろっていうのよ？」

ジョディが電話をかける直前に気付かれてしまったようだ。
俺は振り向かずに答える。

「ここまででいいだろう？ 今日中に解決するという約束は果たした。あとは任せる」

「だから、どういう経緯でここに辿り着いたって言えばいいのかって聞いてるの」

「ここ一か月、動かした形跡のない、都内の車を片っ端から調べたとでも言っておけばいい」


――本当はもちろん、Aが轢き逃げ事故の被害者であったことを証明してくれたベイカー・ストリート・イレギュラーズ(少年探偵団)のおかげだが。
しかし、足がつくと困るのでそう説明するわけにはいかない。


「――しいて言えば、シャーロック・ホームズのおかげだな」

思わずこぼれた言葉を耳にしたのか、

「――はい？」 ジョディとキャメルが二人そろって訝し気な声を出す。

Sherlock Holmes―赤井side―→←痕跡9―赤井side―

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す