A Day5 ページ21
ひと眠りした私たちはすっかり元気を取り戻し、美味しく昼ご飯を食べた後、しばらく休んだ後、なかなかの広さがある室内プールを借り切って遊んだ。
大型連休前で利用者もいないので、今日の事件解決のお礼に好きに使ってくださいと言われたらしい。
さすが安室透！すごい。
そんなわけで、当然のようにあの人たちの水着姿と対峙するだけでも眩暈を覚えたし、彼らが口々に私の水着姿をほめちぎる様子だけでも相当な行数が費やされる。
素潜りでも泳ぎのスピードでも、ちょっと競争できる要素ができればすぐに競うし……。
だいたいは、シュウがなんとなく降った話がなぜかマウントで、零がカチンときて勝負に入っちゃうんだけど――。よく同じパターンで、こうも色々と盛り上がれるよね、逆にすごい。
零とシュウって、実は本人たちが自覚している以上に仲がいいのでは――。
仲がいいというより、気が合わないふうを装いつつ、本当は気が合っているといった方がいいのかもしれない。実は息がぴったりだよね。違うって言われるだけだから本人たちには伝えないけど。
2人の揉め事も、3回目にもなると止める気も起きず宥める気にもならなくなり、私はプールの中で浮き輪にもたれたまま、冷静に審判してあげられるくらいにはなっていた。
テンポ60が正確に脳内で刻めるので、ストップウォッチ代わりくらいにはなってあげられる。
キスもハグも、会話のついでに当たり前みたいにされるようになってくると――ああ、ここではそういうものなのか――と思ってくるから怖い。
そんなわけで、プールでの出来事も一つずつ細かく書くといろいろなエピソードがあるんだけど、まあ、概ね楽しかったの一言で済ませておこうと思う。
その夜も楽しく夕食を取って、お酒を飲んで、さすがに疲れ果てていたのでそれぞれ1つのベッドを贅沢に使ってぐっすり眠りに落ちた。
翌朝の日曜日、再びレストランで朝食を楽しんだ後、私たちはホテルを後にした。
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まつり(プロフ) - さいさん» ありがとうございます！嬉しいです。 (6月4日 17時) (
レス) id: 6a01f04095 (このIDを非表示/違反報告)
さい - めちゃくちゃおもしろいです！シリーズの最初から一気に読んじゃいました！この作品大好きです！ (6月4日 17時) (レス) id: abd64666f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり
| 作成日時：2022年9月12日 15時
