ヘッドハンティング13 ページ41
赤井さんが手を離してくれたので、私は歩き出す。
安室さんがわざわざ身をかがめ、私の耳元で囁いた。
「斎藤長官と連絡が取れた。
代理としてきたから心配しないで。
本当にうちで働かなくていいの? ここがいい?」
「ええ、できればここがいい。あと、赤井さんとは話したけど別に問題のない程度であればFBIの仕事を請け負うことは問題ないって考えているの。
例えば、秘密情報に触れない程度とかで、ここの仕事と掛け持ちできる範囲なら」
「わかった。そのようにしよう。
他にも何かあれば遠慮なくいって」
「ごめんね、忙しいのに――」
本当に、なんでこんな大事になっているのか意味が分からない。
改めておさらいしておくと、私は東京在住の一介のSE(システムエンジニア)でしかありません。
ちょっと業務上警察関係のシステムのセキュリティを秘密裏に担当していたりするけど、それだけだよ?
長官の代理とか、国務長官の護衛担当とかがどうして私の近くに立っているうえに懇切丁寧に励ましてくれているのか、もう、全く意味が分からない。
もしかして、素直に今朝の時点でブラックさんの依頼を引き受けていた方がこんなに大事にならずに良かった? 気軽に何かを相談しちゃダメなレベルの人たちだったの? そんな別世界の人なら軽率に隣に住んで世話を焼いたり、飲み屋で出会ってやたら仲良くなったりしないで欲しいんですけど。(そもそも赤井さんなんてとっくに帰国していると思ってたし。私、呼んでないよ?)
「気にしないで。僕を頼ってくれて嬉しかった。赤井も立ち会ってくれるしきっと大丈夫。信じて任せて」
安室さんが、実は意外と赤井さんのことを信頼していたことに内心驚きながら、私は深呼吸して会議室のドアをノックした。
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まつり(プロフ) - タタリさん» タタリさん、ありがとうございます。 (1月26日 8時) (レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
タタリ(プロフ) - 面白いです!赤井さん降谷さんコンビ最高! (1月25日 23時) (レス) @page22 id: 3b67077e0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ハロさん» ご指摘ありがとうございます。ここでは代理できており、時間がないため説明の手間を省こうと偽っている設定です。本編に説明文を加えておきますね。 (5月18日 17時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
ハロ - 風見は警察庁では無く警視庁ですよ (5月18日 16時) (レス) id: 39e5bd607a (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ゆーちゃんさん» 嬉しいです。ありがとうございます! (2023年3月2日 16時) (レス) id: 40409137ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2022年9月1日 8時