溺愛禁止！1【赤井秀一】【安室透】

ヘッドハンティング3 ページ31

「えっと、どこからどんな情報をお聞きになったのか存じませんが、私などただの見習いSEでして……。

　大したプログラムも打てません。

　決して、アメリカ合衆国のお役に立てるとは思えません」

まさか、斎藤長官、誰かに何か話した？

でも、アメリカにはたくさん有能なSEなんているでしょう……。

嫌だよ、外国の国家機密のシステムに首を突っ込むなんて。

知らなくていい情報を知って、最終的に消されそうじゃない？


「ああ、仕事は日本で行ってもらって構いません。
　移住の必要はありませんよ」

ものすごく穏やかな物腰で、話を逸らすのやめてください！

「えっと……。ああ、突然のお話過ぎてちょっと……考えさせてもらえませんか？」

だめだ、いったん体勢を立て直したい。

「承知しました。では、本日13時に出直します」

いや、早いな……。

来週とか、来月とかじゃダメなの？

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