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久しぶりにぐっすり眠れた気がした。
夕飯の匂いで目が覚めた。
だいぶ通常食に近いものが食べられるようになった。
明日CTを取って問題なければ病院的には退院しても問題ないと言われた。
退院が早まったのは嬉しいけれど――どうしたらいいのかと、途方に暮れる。
『シュウ、初日ほど混乱していないみたいだし、引っ越すにしろそのまま暮らすにしろ、一度きちんと話してきたら？
もちろん、俺と一緒にアメリカに来てくれても大歓迎だけど』
Jの言葉は相変わらず冗談か本気かつかみどころがない。
でも、もう何日も私に付き添ってくれていることは本当に申し訳ないと思っている。
『J、本当に何日もありがとう』
『どういたしまして。ほら、行っておいで。不安なら付き添ってあげてもいいけど。 俺今から夕食食べに出かけるし、もしかしたらそのままホテルに泊まって帰ってこないかも。今夜は1人で大丈夫？』
『うん、大丈夫。今夜はゆっくり眠ってね』
一緒にそこまで歩いて病室を出る。
私は自販機によってコーヒーを買い、1つをJに渡す。
『サンドイッチ、作り損ねちゃった。食べてほしかったのに』
『ああ、それならしばらくジェイムズの手伝いであれこれやることになったから、日本に居るよ。いつでも気軽に呼んで？』
不意に、Jの手が頭の上に伸びてきてドキッとした。
でも、Jの手が私の頭に触れることはなくて。
『ほんっと、油断も隙もない』と、私の頭上でJの手をとめて呟いたのは赤井さんだった。
赤井さん、いつの間に背後にいたのかしら。
多分、Jは赤井さんが背後にいると知ってわざと私の頭に手を伸ばそうとしたんだと思う。
『そんな男に大切な彼女のこといつまでも任せてんじゃねーよ。コーヒー、ありがとう。じゃあ、また明日ね、Lady』
Bye、と手を振るJに私も手を振った。
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まつり(プロフ) - わたしさん» そんなに読んでもらってるなんて嬉しすぎます！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございますー！ (12月31日 21時) (
レス) id: 91a8359b9e (このIDを非表示/違反報告)
わたし(プロフ) - 本っ当に大好きで読むのも二三回目です。展開わかっていてもキュンキュンするし、まつりさんのかく沖矢昴が本当にかっこよくて理想すぎてだいすきです。なんでも出来てスマートに手を引いてくれる感じが堪らなくすきです、書いてくれてありがとうございます(;_;) (12月29日 4時) (レス) @page41 id: 2b3cd5dcd8 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 面白くて一気に読みました！！安室さん編があるの嬉しすぎます！！ (5月12日 5時) (レス) @page41 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - チミさん» わあ、嬉しいコメントありがとうございます！こちらこそ、そんなに楽しんでいただけて幸せです。ありがとうございました。またの機会がありましたら、よろしくお願いします。 (2022年8月20日 21時) (レス) id: 6a01f04095 (このIDを非表示/違反報告)
チミ(プロフ) - この作品本当に本当に大好きで、毎回更新が本当に本当に楽しみで、なんと言ったらいいのか、とにかく大好きなんです！！出会えて最高でした〜〜！！素敵な作品ありがとうございます！！！！！！！！ (2022年8月20日 20時) (レス) @page34 id: 5432b7d0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり
| 作成日時：2022年8月17日 9時
