目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした1【名探偵コナン】 (ページ48)

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打ち合わせ―赤井side― ページ48

ボウヤは実に頭の回転が早い。

Aがシャワーを浴びている時間帯、俺がボウヤに電話をかけ、「Aを今日の美術館イベントに連れて行ってもらうことが可能だろうか」と聞いただけですぐに何かを察してくれた。

「いいよ。予告時間は閉館時間だけれど、昼間は阿笠博士の家で元太たちとバーベキューすることになっているんだ。Aさんも参加してって誘いに行くね。
　灰原が――余計な事言わなきゃいいけど」

「助かる。予告時間が閉館時間ということは、事件解決は深夜だと考えてもいいだろうか」

「いつもの調子だと、たぶんね。
　いいよ、昴さんが忙しいんだったら、僕、用事が済むまでAさんと一緒にいてあげるよ？」

『一緒にいてあげる』
これではまるで、どこかの大人に子供の面倒を頼んでいるようなものだ。

――ボウヤが明美の件でそこまで負い目を感じる必要なんてないのに――

「恩に着るよ」

俺はハッキングしているパソコンの画面を眺めながら、知らず目を眇めていた。

「意外と昨日のFBIの件も一緒に片が付くかもしれない。君のメールのおかげだな」

「それはよかった。ジョディ先生も喜ぶね。じゃ」

コナンくーん、ご飯できたよ？早くおいでー！と遠くでボウヤを呼ぶ声が聞こえてきて、電話は早々に切られてしまった。

テーブルに、今日の新聞の一面が見えるように置いておけば、きっとAは興味を示すはず――