目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした1【名探偵コナン】 (ページ3)

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Sweet Drop2 ページ3

広く豪華なお風呂を後にした私は、ルームウェアを身に着けて髪を乾かす。

鏡に映る私の姿は多分20代前半。
どこで何をしていたのか――いまだに全然わからない。

病院で目が覚めた後の医師の話では私は大きな怪我をして病院に救急搬送され、かれこれ一か月、生死をさまよっていたのだという。

行く場所もお金も記憶もない私は、隊員の運びとなった後、そのままタクシーに乗り彼が待っているこの大きな家へと足を運ぶしかなかった。

それがほんの先週のこと。
いったいいつまで私はここにいるのかしら。
仕事は何をしていたの？
それともしていなかった？
いつから彼とは恋人関係なの？
そもそも、私は誰なの――？
彼は何の仕事をしているの？

ハネムーンでもあるまいし、こんなに長い間家の中で愛を確かめ合うだけの日々は楽しいけれども、どちらかと言えば不健全なんじゃないかしら。

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「A、大丈夫？」

秀一は過保護で心配症だ。私を長い時間一人にしてくれない。

「私が大丈夫じゃないとしたら、秀一のせいだからね？」

いまだに昨夜の疲れが残る私には、そのくらいの文句を言う権利はあると思う。
しかし、彼は嬉しそうに笑う。

「それは、誉め言葉として受け取ろう」

額にキスを落としていく彼に、これ以上の文句を投げつけようとしても言葉が思い浮かばない。私はあきらめて、彼の手を取って朝食のおいしそうな香りが漂うダイニングに向かった。