検索窓
今日:16 hit、昨日:41 hit、合計:102,067 hit

危険なランチタイム2 ページ19

「変装――」

脳内に浮かんだ言葉をつい口に出してしまったのだろう。

ちょうど私にお茶を注ぎに来てくれた、くだんの青年がなぜか一瞬ぎょっとした顔で私を見る。

「すみません。独り言が漏れてましたね」

小声で詫びると、「いえいえ。キッドとの対決、僕が入社してからはこれが初めてなんでちょっとワクワクしているんです」と、青年がささやいてくる。

なるほど、フレッシュさあふれているのは新入社員だからなのね。

「ちょっと、園子。Aさんを一人にしてちゃ悪いわよ!」

蘭さんが気をつかってそう言ってくれたのは、単に園子さんの口から無限にあふれ出す怪盗キッドに対する愛の言葉を打ち切りたかっただけかもしれない。

「いえ、そんなことないです。蘭さん、ありがとう。私は園子さんのお話を聞いているの楽しいですよ。
 本当に怪盗キッドがお好きなんですね」

「そうなんですよ、Aさんもわかりますよね?
 神出鬼没で、演出過剰であれにときめかない女性なんてきっと世界で蘭だけよ。
 こんな可愛い彼女を放って放浪するどっかの探偵野郎のことなんて忘れちゃえばいいのに。恋せよ乙女、花の命は短いのよ、蘭!」

次郎吉さんとの打ち合わせも終わり、子供らしくお弁当を食べていたコナン君が、なぜかそれを聞いて、盛大にむせた。

危険なランチタイム3→←危険なランチタイム1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
設定タグ:赤井秀一 , 名探偵コナン , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まつり | 作成日時:2022年5月13日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。