目が覚めたら私の恋人は赤井秀一でした1【名探偵コナン】 (ページ30)

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自信過剰な彼氏2 ページ30

「コナン君、今日は本当にありがとう」

「ううん！また、何かあったらいつでも連絡して。
　昴さん、僕の連絡先知ってるから」

コナン君は年相応の子供っぽい声と笑顔で答えてくれる。

その気持ちは嬉しいけれど、こんなに子供に気を遣わせるのは大人としてどうかと思うのでしばらくは遠慮しておこうかしら。

その気持ちは飲み込んで、私はみんなに手を振った。

「ねー、本当にAさんって昴さんの彼女さんなんだー。
　いいなぁ❤」

「だからね、園子……！」

今日何度目かのやりとりは、もはや形式美を帯びているとも言えた。

「いいなあ、楽しそうな女子高生たち」

私の小さな呟きを、車のドアを開けながらエスコートしてくれる昴さんは聞き漏らさない。

「そうですね。では私たちも彼女たちがうらやましがるくらいに楽しい時間を過ごしましょう。
　折角ですから、どこにでも。Aさんの行きたいところにお連れしますよ？」

記憶が中途半端に戻らないせいで、私は突然ドラマの中にでも連れ込まれたような錯覚を覚えてしまう。

だって、秀一なら多分、こんな風には誘わない。
名前だって「A」って呼び捨てにするし、仮に外に出られたとしても、きっと、アプローチ方法は違うはず……