147. 100階の壁 ページ6
ゴン「やったー！ 個室だあー！」
ゴンはベッドに駆け寄ると、ベッドにダイブした。ゴンってば ダイブ好きなのかな、私もだけど！
あの後、キルアが来たから100階の個室まで行った。
……あの宿の方が広かったのに……、なんて贅沢言っちゃダメだよね。
ただで暮らせていけるんだもん、ただなんだから文句言えない！
ゴン「もう お金と宿の心配はしなくていいね」
ゴンはベッドから顔を上げると、ニコニコしながら言った。対してキルアは、真剣な顔をしている。
キルア「そう簡単には行かないぜ。この個室は100階から落ちれば、すぐにチェックアウトだ」
A「ってことは、ずっと100階以上に残っていなきゃならない……」
私が言うと、キルアは頷いて続けた。
キルア「90階から100階へ上がれたことと、100階以上に残ることとは全く違う。100階の壁があるんだ」
100階の壁……。
うーん、でもなー……
A「でもさ、ここら辺の人たちなら まだ勝てるでしょ、余裕で」
私が侮った態度で言うと、キルアに頭を叩かれた。割と本気で。
ほ、ほんのジョークなのに……。
A「いったいなー、バカ！ 何すんの！」
キルア「バカはお前だ。そうやって舐めてかかってるから大事な所で転ぶんだよ」
う……、あながち間違ってもいないから否定できない……。
でも、何にも言わなかったら負けたみたいで嫌だから、ちょっとは反抗しとく。
A「さっきのはほんのジョークですー」
私はふいっと首を振ってキルアから目を逸らすと、流し目で再びキルアを見ながら続けた。
A「キルアだって慎重になり過ぎて転んだり、私みたいに舐めてかかって転んだりするくせに」
私が口を尖らせて言うとキルアが切れそうになったから、ゴンがまあまあ、と宥めた。
やだなー、冗談通じないんだから。キルアってばコワーイ。
ゴンが 私に向かって青筋を立てているキルアの肩をポンポンと軽く叩くと、
キルアは猫のように逆立てていた毛を下ろした。猫か！
ゴンってキルアの扱い上手だな。
落ち着いたキルアを確認したゴンは、
ゴン「大丈夫、油断しないでおくよ。思いっきり押し出すの頑張るね！」
と言うと、ニッと笑って力こぶを作った。
うんうん、相変わらず可愛いなゴンは。癒される……。
キルア「とにかく気を付けろよ、ゴン」
ゴン「うん」
A「……あれ、私には？」
キルア「お前は90階に落ちてろ」
A「ちょ、なんで！？」
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
