186. 恐怖心 ページ45
A「……エレベーター、止まっちゃってるかな……」
天空闘技場に無事帰り着いた私は、扉をこじ開けてそろりと中に入った。
別にこんなにこそこそしなくても大丈夫なんだけどさ。堂々としてればいいんだけども……。
なんだかこそこそしたくなる雰囲気なんだよね。
だってさ、真っ暗なんだよ、このロビー。泥棒にでもなった気分だよ……。
ずっと明かり付いてるものだと思ってた。普通に夜の8時とかは明かり付いてたから。
でも、夜中になると真っ暗になるっていうのは節電でいいね！
でも真っ暗になるのは怖いね！ ロウソクくらい付けたらいいのに……。
……それはそれで怖いか。それに、ロウソクが落ちて火事にでもなっちゃったら危ないもんね。
A「……さて、と。エレベーター見に行きますか」
手探りで、壁に手をつきながらエレベーターの光を頼りに向かった。
真っ暗だからエレベーターの光以外何も見えないしね。何かにぶつかって転んじゃったら嫌だし。
そう思いながら光を目指して歩いていると、いつの間にか目も慣れてきたようで、
なんとなくだけど周りが見えるようになってきた。
それに、もうすぐエレベーターに着くしね。
エレベーターの光に少しホッとしながら歩き進めていると、今まさに動いていることに気がついた。
今、誰かを乗せたエレベーターは100階にいる……。
どんどんと1階へと下がってくるエレベーターに、何故か嫌な気迫を感じた。
なんだろう、なんでか分からないけど怖い……。
早くなっていく鼓動、額から浮かぶ脂汗。
ホラー映画かなんかの展開にそっくりだな。
映画とかゲームとかだと、エレベーターからゾンビが出てきたりするんだよね。
ここは現実だからゾンビとかは出ないけど。
…………。
あぁぁあぁ！ ダメだ！
怖さを紛らわさせようと、映画とかゲームとかだと〜、って考えてるのに全然紛れない！
むしろ怖くなってきちゃったよ！ どうしよう、ほんとにゾンビとか出てきたら……。
……あ、余計な事を考えるの癖がなくなるはいい事だよね。
でも今ここでなくなられると困る！
そんなこんなで1人で静かに悶絶していると、いつの間にかエレベーターが1階まで降りてきていて。
チーン、という軽快な鈴音とともに、エレベーターの扉が開かれた。
そして、中でエレベーターに乗っていたのは_______
A「ヒ……、ヒソ、カ……？」
イケメンバージョンの髪を下ろしたヒソカだった。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
