175. キルアとルティ ページ35
あれから執事室に行く事ができた私たちは、ルティちゃんに腕の手当てをして貰っている。
山をおりている時に聞いたけど、ルティちゃんが来るのが少し遅かったのは、
迷子になっていたからなんだって。
そう思えば、無事に執事室まで来られたのって奇跡に近いんじゃ……、なんて言ったら失礼だ。
別に迷子になっちゃうことくらい誰だってある！ 私だって迷子になったことあるし！
執事室では皆バタバタしていて、本当に手の空いている人なんていなさそうだった。
A「ねえルティちゃん、何かあったの？ 皆忙しそうだけど」
ルティ「いえ……、私はよく分からないんです」
A「そっかー」
何があったのか知りたいけど、こんな忙しそうな時に声掛けちゃ邪魔だろうしね。
声かけるのはやめとこう！
……あ、そうだ。ルティちゃんに気になっている事あったんだ！
A「そういえば、ルティちゃんの付けてるリボン、月明かりで光ってたよね」
ルティちゃんは、ツインテールしている所にリボンを付けている。
月明かりで光っていて、すごく綺麗だった。
上品な赤色で、すごく可愛いリボン。
ルティちゃんの金髪によく似合っていて、ちょっと羨ましいな、なんて思ってたり……。
……分かってるよ！ 私には似合わないよ！ ちょっと羨ましいな、って思っただけだし！
すると、ルティちゃんは嬉しそうに目を細めて、リボンに手を添えた。
ルティ「このリボン、キルア様がくださったんです。私に飾りっ気がないからって言って。確か、特殊な布が使われていると言ってました」
へえぇ！ あのキルアが女の子にプレゼント！
飾りっ気がないから、って言いながら渡すのはキルアらしいよね。
照れ隠しか！ 可愛いなちくせう。
ルティちゃん、さっき特殊な布が使われてるって言ってた。
月明かりで光るような感じの布なのかな、素敵じゃん！
本当はもっと詳しく聞きたかったけど、キルアとルティちゃんの2人の話だもんね。
私が入り込む隙間なんてない！ それに、ちょうど手当も終わったっぽいし。
右腕には包帯が綺麗に巻かれていた。さすが執事さん！
ルティ「はい、できましたよ」
A「ありがとう！ ……んじゃ、そろそろお暇しようかな。忙しそうだしね」
ルティ「そうですか……。では、お送り致します」
A「本当？ 忙しいのなら気遣わなくて大丈夫だよ」
私がそう言ったけど、ルティちゃんは「お送りしたいんです」と言って微笑んだ。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
