173. 見習い執事、再び ページ33
シルバ「……ほう、イルミがか……」
A「そうなんですよ、ひどくないですか！？」
連れてこられた一部始終をすべてシルバさんに話してやった。
へっへっへ、イルミめ ざまあみろ！ 全部話してやったぞ！
お姫様抱っこしてる最中に思いっきり落とした事も！(根に持っている)
…………私 性格悪いな……。
自分でやっといて、あとから後悔するっていうね。何やってんだ私は。
……それにしても、見習い執事さん遅いな。もう結構時間経ってるんだけど。
あっ、もしかして迷子とか！？ ここ、結構広いし！
いやー、でも執事さんだもんね、それは流石にないか。見習いだとしてもねー。
なんて思っていると、どこからか足音が聞こえた。それと同時に、息の乱れる音も。
走ってきてる感じなのかな。
足音が聞こえるほうを見てみると、そこには小さな影が薄く見えた。
子供？ ……なんか、私今近付いて来てる子と会った事あるような気がする。
誰だろう……。
目を凝らしてよく見てみると、なんだか その子はツインテールをしているようにも見えた。
ツインテールで、見習い執事で、子供で、会った事ある気がする子、といえば……
A「……ルティちゃん！？」
ルティ「は、はいっ！ 遅れて申し訳ありません！」
ま、まさか本当にルティちゃんだったとは……。
ルティちゃんは、私の前に来ると 肩で息をしながら深々と頭を下げた。
そんなに頭下げなくても大丈夫だよ！？
シルバ「……ルティ。暗歩、忘れてるぞ」
ルティ「あっ。す、すみません！ なかなか慣れないもので……」
……あんぽ？ 何それ。
専門用語とか使われたら私わかんないよ！
シルバさんは、ルティちゃんに改めて指令を伝えると、音もなく暗い廊下の奥に消えて行った。
速いなー……、そんなに急いでたのかな。ごめんなさい！ 私が引き止めたばっかりに……！
私は、もう見えなくなったシルバさんに向かって、心の中で精一杯謝罪をしておいた。
どうかシルバさんにこの謝罪と感謝の気持ちが伝わりますように、と祈りながら。
ルティ「ではA様、行きましょうか」
A「あっ、うん！」
私とルティちゃんはこの屋敷から出るために、薄暗い廊下を歩き出した。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
