171. 家内秘密 ページ31
A「どうして、ですか？」
シルバ「……家内秘密だ」
……あっそ……。言うつもりはないわけですね。
まぁ、私だって隠し事とかいっぱいあるし、分からなくもない。
だからアルカのことはキルアには言わない、お口チャック！
シルバ「そういえば、その右腕の怪我はどうしたんだ？」
A「え？ ああ、これは……」
……これって言っちゃっても良いのかな。
あなたの奥様に光線で怪我させられました、って言っても良いものなの？
……いや、ダメだろう。
誰だって、身内の人に傷付けられた、なんて言って欲しくないだろうし。
ここは何とか誤魔化すしかないか。
何処かで転んだ、とかだったら、こんな火傷みたいな怪我はしないし、
火傷だから……、廊下に灯ってる火で炙った、……なんてのはもう論外だ、
何やってんだお前、って言われる。
……どうやって誤魔化そう……。
シルバ「A？」
A「あっ、えっと……、……コレで」
私は咄嗟に、人差し指を自分の口元に当てて作り笑いをしていた。
だ、だって理由思いつかなかったし！
すると、シルバさんは少しの間呆然と私の顔を見つめてきた。
やっば、スベった！？ ちょっと恥ずかしい！
だけど、シルバさんは少ししてから「そうか、秘密か」と言って、目尻を下げて微笑んだ。
……なんかホッとする顔だなー……。父親の顔だ。
シルバ「化膿止めくらいは塗っておいた方がいい。執事室に寄って帰れ」
A「はい、ありがとうございます！」
シルバさんって結構優しいよね。化膿止め塗っとけ、とか言ってくれるし。
私はシルバさんに深々とお辞儀したあと、とりあえずこの屋敷を出るために走り出した。
シルバ「……道、分かるのか？」
A「あっ」
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
