145. マゾヒスト的要素 ページ4
ズシ君 朝の修行があるって言ってたから引き止めちゃ悪いしね。
また今度あった時、暇そうだったら聞こう。
ズシ君の後ろ姿を見送った私たちは、再び天空闘技場に向かって足を運んだ。
『…………』
……どうしよう、なんか喋らなきゃ。
手持ち無沙汰で困った私は、話題を探すためにズボンのポケットに手を突っ込んで
空を見上げながら話題を探した。えーと、何か共通の話題はーっと……。
……あれ？ なにこの感触。
ズボンのポケットに突っ込んだ手の指先に、何かが当たる感触が。
なんか薄っぽくてちょっと硬い？
なんだろ。
それをポケットから出してみると、そこにはトランプのジョーカーが。
……ヒソカだな……。
裏返して見てみると、そこには “ 僕に会った事はゴンとキルアには内緒にね♡ ” と書かれていた。
はっはっはー、そんな事を書かれて言わない私ではない……んだけど、
なんか良からしくない気に満ちていたから、そっとトランプをポケットに戻した。
言ったら何されるか分かったもんじゃない。ヒソカ怖いし。
優しい所もある(と思ってる)んだけどね。
でもなんか、たまにマゾヒスト的要素あるし、ちょっと変態っぽい。
逆にサディスト的要素もあったりして。……不思議な人だよね、ヒソカって(褒め言葉)
なんて考えていると、ゴンが唐突に口を開いた。
ゴン「こんなに早くから天空闘技場 開いてるかな？」
ゴンは天空闘技場がもう開いているかどうか気になっていたらしい。
えーと、今は何時かな。
私は袖を少し上げて、腕時計に目をやる。……8時37分か。
キルア「そこで寝泊まりしてる奴もいるんだし、そりゃ開いてるだろ」
ゴン「あ、そっか」
ゴンは納得したように頷く。
……天空闘技場自体は開いてるかもしれないけど、試合できる状態であるのかは不明なんだよね。
キルアはここの経験者だし、詳しい事知ってるかもしれない。聞いてみよ。
A「試合開始は何時からなの？」
キルア「試合開始は9時から。受け付けは8時30分からだ」
じゃあもう受け付けは開始してるって事ね。
ゴン「今何時だっけ？」
A「今はー……、8時42分だよ」
ゴン「じゃあもう受け付け始まってるじゃん！ 早く行こう！」
ゴンは驚いた顔をした後、キルアと私の腕を掴むと、地を蹴って駆け出した。
そんなに急がなくても大丈夫だよ！？
そんな事を思いながら、私はゴンの背中を見つめて笑いながら足を動かした。
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
