169. 約束 ページ29
A「シルバさん！？」
シルバ「お前は……、A？ ……どうやってここに入った？」
ど、どうやってって……。っていうか、何でこんな所にシルバさんがいるの！？
絶対ばれないと思ったのに……！ ……あっ、私 あの壁の扉閉じるの忘れてた。
だからシルバさんは、私がここにいるって分かったのか！
……まあ、シルバさんからしたら、私がこの屋敷にいること自体が疑問なんだろうけど……。
あ、そうだった、シルバさんに質問されてたんだっけ。
思いっきり忘れてたよ、シルバさんが急に現れた驚きで。
A「……えーと、適当にボタン押したら開いたから入った……みたいな感じです」
シルバ「適当に？ ……そうか。そんな事よりA、早くここから出ろ」
A「え、でも……」
私、まだアルカと遊んでない。遊ぼうって言われて、うんって言ったのに遊ばない人とか変じゃん。
軽く自己紹介しただけだよ、私たち。
私がなかなかアルカの部屋から出ないからか、シルバさんに腕を引っ張られた。
アルカ「A、帰っちゃうの？」
シルバさんに引っ張られて立ち上がらせられた私の背後で、アルカの寂しそうな声が聞こえた。
私はアルカの小さな声で、咄嗟にシルバさんの手を振り払いアルカのそばへ行って屈んだ。
シルバさんの手を振り払うとか、そんな事したら喧嘩売られたと思われるだろうな……。
でも今は、アルカの事しか頭にない！
A「ごめんね、アルカ。……でも、また来るから！ また来た時に一緒に遊ぶ、ね？ 約束！」
アルカ「……うん、約束」
アルカは俯いたままだけど、小さく頷いた。
私がアルカの頭に手をおいて軽く撫でると、アルカはパッと顔を上げて、嬉しそうに微笑んだ。
A「……そうだ、ゆびきりしよう！」
私はアルカの頭を撫でていた手を離し、パンと手を叩いた。
約束といったら ゆびきりだよね。小さい頃とかよくやったなー。
私が小指を出すとアルカはキョトンとした顔で、私の顔を見つめた。
え、何この意外な反応……。
普通にアルカも小指出してくるかと思ってたんだけど……。
しかしこの後、アルカの発言に私はより一層驚かされるのであった。
その発言というのは……_____
アルカ「……ゆびきり、ってなあに？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
