166. 壁の中には ページ26
A「……っはあ、はあ……。どうしよう、行き止まりだ……」
あれから全力で走りまくった結果、行き止まりに着いてしまった。
どうしようかな、ここで じっとしてたら捕まっちゃうし……。
キョロキョロと周りを見回してみると、行き止まりだったはずの壁の端の方に、
ボタンのようなものがついている事に気がついた。
壁をよく見てみると、境目のようなものも見える。
もしかしたらこの端についてるボタンを押したら開く系のやつじゃない？
……よし、勘でこの扉みたいなの開けてみよ。
中に隠れる事できるだろうし、しばらくの間ここで身を隠していよう。
私、運は悪いけど、いざとなった時はすごく勘が働くんだよね。
ハンター試験の時の四次試験の時なんて特にそうだよ。
と、いうわけで、一丁やりますか！
私は適当にボタンを押した。
間違えたらブザー鳴っちゃう系だったらやばいけど、やってみないと分からないからねー。
やらないよりはマシだよね！
なんて思いながら押していると、ゴゴゴ……と音を立てて壁が開いた。
よっしゃ、ビンゴ！ こんな時の勘の良さにはホント感謝だよ。
私は自分の運と才能に感謝しながら、その開いた壁の中に入ってみる。
中には、可愛らしい壁紙にぬいぐるみが沢山置いてあった。
そして、そのぬいぐるみの山の中央ら辺に、女の子が座っていた。
その女の子は俯いていて、肩の力も抜いている感じで。
もしかしてお人形？ 凄くリアルだな……。
ってことは、この部屋はぬいぐるみとか置くための部屋なのかな。
私はその女の子に近付いて行くと、その女の子がゆっくりと顔を上げた。
う、動いた！ もしかして本当の女の子！？
っていうか、人形だと思ってたとか私、超失礼な奴じゃん。
なんて、一人で混乱していると女の子は目を閉じたまま首を傾げながら口を開いた。
「……お兄ちゃん？」
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます！ おまたせいたしました！ (2015年10月12日 12時) (
レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(｡+･`ω･´)ｷﾘｯ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます！ 楽しんで頂けてるなら幸いです！ (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね！昨日から見させていただいてますけど、おもしろい！楽しませていただいてます！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Schiff | 作成日時：2015年8月23日 11時
