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163. 歪んだ愛情 ページ23

ゼノさんとイルミに軽く会釈をして、イルミの部屋から出たキキョウさんと私は、

しばらくの間、暗い廊下を会話もなく只々歩いていた。


どうしよう、結局イルミに謝れなかった。

イルミ自身は気にしてなさそうだったけど……。




っていうか、この状況すっごい気まずい。私の足音しか聞こえない。


しっかし、会話nothingって。何か喋ろうよキキョウさん。

まあ、私から話しかけたらいいんだろうけど会話内容が思い浮かばない。

キキョウさんも同じ気持ちなのかな。



……それにしても、何でキキョウさんってヒール履いてるのにコツコツってならないんだろう。

私なんてただのスニーカーなのに足音なるよ!


なんて考えてると、キキョウさんは突然くるりと私の方に踵を返した。

私は反射的に後ずさってしまう。あれ、これ結構失礼だよね。


だけど、後ずさったあとにそんな事を思っても遅い。

怒っちゃったかな……。



キキョウ「……ここまで来れば良いかしら」

A「…………え?」


な、なにが? ここまで来れば、って。


っていうか、私が後ずさったことは気にしてないんだね。

それはそれで良いんだけども。


キキョウさんは勢い良く私の肩を掴むと、いきなり凄い迫力で言ってきた。


キキョウ「あなた、キルの友達よね!? キルは今すごく大事な時期なの、暗殺者としてどう育つかという狭間の時期なの! 友達なんかと触れ合っている場合じゃないのよ! あなたと一緒にいたら、キルがダメになってしまうわ! しかもキルだけじゃなくイルミにまで手を出したりして……! あなたはキルだけじゃなくイルミもダメにするつもり!? イルミったら、あなたと関わり合ってかr…(略)」


……え、えぇ!? 何これ!?

っていうかキキョウさん力説し過ぎだよ、怖いよ。

なんか……、なんかヒステリック……とか言っちゃ失礼だけど、ヒステリックだよ。


いや、でもこれはキルア達に対する愛情なんだよね、歪んでるけど。

イルミのキルアに対する異常なまでのあれは、キキョウさんが原因だったってこと?

3次試験の時とかヤバかったし。


……そう思えばイルミは最近は落ち着いてる方なんだね。

私のこと殺そうとしてこないs……、って、さっきのあれは!?

いや、あれは殺そうてしてきてるんじゃなくて、脅そうとしてたんだよね。

殺そうとしてたのとは違うよね。うん、きっとそうだ。


もしかしたら私の思いが伝わったのかもしれないし。だとしたら、やったね私!

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , 天空闘技場編   
作品ジャンル:アニメ
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Schiff(プロフ) - チヒロさん» コメントありがとうございます! おまたせいたしました! (2015年10月12日 12時) (レス) id: 5a7ea2af23 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 待ってます(。+・`ω・´)キリッ (2015年10月5日 17時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)
Schiff(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます! 楽しんで頂けてるなら幸いです! (2015年8月29日 13時) (レス) id: 70f9e0d648 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - おもしろいですね!昨日から見させていただいてますけど、おもしろい!楽しませていただいてます!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2015年8月28日 12時) (レス) id: f0e9a1a954 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Schiff | 作成日時:2015年8月23日 11時

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